好きが涙に変わって溢れてく。

「みんなおはよ」


「桜綾……」



声をかける時も、小さく微笑むのが精一杯。


心配そうな表情で、3人は私を見る。



「大丈夫だって、私頑張るから‼」



ドカッと椅子に座ってガッツポーズを作ってみせる。


私のせいで、暗い雰囲気に変えたくない。確かに辛かったけれど、その気持ちもあった。


「ね!?だから明るく行こ‼」


作り笑いだとは気付かれないように。


明日になれば、明後日になれば。

時間が経てば、思いっきり笑えるはずなんだから。



笑顔を見せると、ようやく3人にも笑顔が零れはじめた。


「うん‼そうだねっ」


よかった…、ちゃんと笑ってくれて。


私のことを心配してくれてるのはすごく嬉しいけど、気をつかってほしくないから。辛い思いをするのは、私1人で十分なんだ。





「今日も元気に行きますかっ‼」





どうかこれからもずっと、今の笑顔が保てますように――……



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