RUN! ~typeA~
第一章

青い海と

キラキラと日差しが眩しい。


空がいつもと違って見えるのは、きっと気持ちがウキウキしているからだけじゃないだろう。



大きく息を吸い込んで、思いっきり伸びをする。



空気がおいしい気がした。




「海だぁー!」
「あぢぃー・・・」
「ちょっとコウ。せっかくハイテンションで香織様がいるってーのに!」
「確かにあちぃわな」
「和也まで!」




(しどい!)


恨めしげに睨んだ先には、肌にぴたりとくっついたTシャツを引き剥がしてぱたぱたと空気を送るコウと、流れる汗をぬぐう和也。


潮風が当たって、水分を含んだあたしの髪を乱した。



風が強い。



それさえ気にならないほど、あたしの気分は高揚していた。



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