RUN! ~typeA~
「海に来たんだからもうちょっとテンションあげようよもう・・・」

「もうちょっとあんたは落ち着くってことを覚えな。荷物もった?」

「持ってる。大丈夫だって!」

「はいはい。はしゃぎすぎて忘れものなんてしないでね」

「ううっ・・・急に現実に直面」



そうだ。いつだったかもはしゃいで鞄忘れて・・・
玲子に連れられてお店まで取りに行ったっけ。

あれには参った。

お店の人が保管しておいてくれたからいいものの、下手したら無くしてたかもしれないし。


あのときみたいに無言の抗議を玲子から受けるのは勘弁したい。


あの眼はほんとに怖かった・・・。




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