紬ぎ、紡がれ、君に恋して。
第1章
20××年‐紬‐
チュンチュンチュン…
すずめの鳴き声が聞こえる。
シャーッ。
カーテンを開けると4月らしい暖かい日差しと青空がそこにあった。
「楽しみだなあ…」
ハッと我に返ってベッドの上にある目覚まし時計に目をやる。
時計の針は午前6時30分ちょうどを指していた。
ベッドからのこのこと起き上がり、クローゼットを開けてすぐ目の前にある制服を取り出す。
そして制服を出してベッドの上に並べてみる。