紬ぎ、紡がれ、君に恋して。
そして大事な試合が目の前に迫ったある日、俺は君と黎とで公園でトレーニングをした。
君の考えたメニューは文句なしのとても考えられた凝られたメニューだと思った。
俺が足を痛めていなければ、喜んで全部していただろう。
最後のメニューが終わった時、俺は今更自分の気持ちに気づく。
白い肌からのぞくぱっちりとした目。
すとんとおちる絹のように柔らかい髪。
長い間、埋もれていたこの感情。
俺は、君に恋をしていたんだ。