紬ぎ、紡がれ、君に恋して。
「次、11番の小山内」
あっ!次はゆらの番じゃん!
ゆら、どんなこと話すんだろ・・?
「はい。」
ゆらが立ち上がる。
「出席番号11番の小山内ゆらめです。趣味はお菓子作りです!昔からバレエを習ってます。あ、球技じゃないほうです!中学校では料理部に入ってて何かを作るのが得意だとよく言われました!高校の部活はまだ検討中です!気軽に話してください!3年間よろしくお願いします!」
この学校は3年間クラス替えがないので、クラスの絆も深まるほかクラスで対抗する行事はとても盛り上がるらしい。
それよりお菓子作りが趣味でバレエも習ってるとか女子力高すぎるでしょ・・・。
「・・・小山内ゆらめちゃんかぁ・・。バレエ習ってるんだ。Y字とか楽々できちゃうのなー。あ、さっきの遭難大丈夫だった?」
グッ・・ゆらがこぶしを強く握ったのが分かった。
「だ・・大丈夫です。心配ありがとうございますっ!」
こ・・・怖い・・ゆらの声が怖いよ・・後ろ姿で顔が見えないけど表情が絶対満面に微笑んでる・・・。
「ふーん。ならよかった。今度センセにもY字バランス教えてねん♡」
くねっとさせながらゆらを見る先生。この人本当に先生なの・・?