紬ぎ、紡がれ、君に恋して。
制服にしばらく見とれていたら、もう時計の針が40分を指していた。
あっ、そろそろ着替えようかな。
新しい卸し立ての制服に袖を通す。
まだとても生地が固くてとてもぎこちないブレザー。
中学の時よりも数センチ短い丈のスカートのチャックを閉め、靴下を履く。
中学の時とは違う紺色のソックス。
一通り身支度を整えた後、クローゼットの隣にある鏡の前に立ってみる。
袖の方がぶかぶかしていて、なんとも不恰好な。
360度回転して身だしなみの最終チェックをしていたら下の階から足音が聞こえた。
「紬〜!ご飯できたからそろそろ降りてきなさいー!」
「はーい。」