紬ぎ、紡がれ、君に恋して。





スーッ。








暖かい春の日差しのにおい。





私は鈴宮 紬(スズミヤ ツムギ)。この春から華の女子高生です!









わくわくと高まった気持ちと勉強についていけるのか少し不安な気持ちを胸に私は通学路を歩く。









少し道に迷いかけたけどこの角を曲がれば高校が見えるはず。









角を曲がると高校が見えてきた。


今日から私が通う桜丘高校はどうやらサッカーが強い高校らしい。



私がこの高校にした理由はそんなものじゃなくてただ単に家から近かったから。













「わあっ」





何度も見た高校だけどやっぱりドキドキするなあ。










校門に吸い込まれるように入ってくる高校生たち。





制服の姿がまだぎこちないあの男の子は同級生かな?







あっ、あの人すごくかわいい。先輩かな?






行き交う高校生のいろいろな顔。






今年もよろしく!みたいな安定の笑顔の人もいれば

クラス発表緊張する…と少し不安げな顔の人。




春休み明けの高校は色々な顔で溢れていた。





< 4 / 114 >

この作品をシェア

pagetop