紬ぎ、紡がれ、君に恋して。
私も校門をくぐって生徒玄関に向かう。
「やったー!今年もよろしくねっ!」
「あちゃー。離れちゃった。」
「まぁ、隣のクラスだし休み時間とか遊びに行くよ!」
高校の合格発表の時のように色んな人の色々な感情が見える。
私も人ごみを避けてクラスを確認する。
全く知らない子。同じ中学の子。
見慣れない名前を上から読んでいく。
あ、あった。
私は1年4組だ。
そして…同じ中学校だった人がいない…。
少しがっかりしつつ私は1年4組の教室に向かう。
教室に入るとガヤガヤと賑わっていた。
もう既にいくつかグループが出来上がっているみたい。
新しい友達との会話を聞き流しながら自分の席へ向かった。
…やばい。このままだとぼっちになっちゃう。
早く友達つくらないと!
早速私は手前の席の女の子の肩を叩いた。