紬ぎ、紡がれ、君に恋して。
ザワザワザワ…
何秒、いや何分経っただろうか。
教室に賑わいが戻る。
気がついたらなにもかもが元に戻っていた。
あれ?私、何してたんだっけ。
確か、目の前の女の子の肩を叩いて…
私は手前に視線を移す。
女の子がこちらを振り向いている。
「………..えを……....す....」
女の子が口を開いて何か喋った。
……何?何なの?
私は何故か女の子の顔が見れなくなり、慌てて視線を落とす。
私の手が机の上で小刻みに震えていた。