紬ぎ、紡がれ、君に恋して。

帰り道を3人で歩く。


これを夏希に言ったら殴りかかってくるに違いない・・。




・・・それにしても、右に秋月先輩。左に七瀬先輩。

これは両手の花ってやつでしょうか。





「やー明日の試合頑張らなきゃね、七瀬クン」




「君付けやめろ。気持ち悪い。」




「はははっ。俺はぶっちゃけケッコー緊張してるよ。・・だってレギュラー入りしてから初めての公式戦だぜ?緊張ありわくわくありって感じ。」



「それは俺もだよ。嬉しいような不安なような微妙な気持ち。」



「まー、俺にはかわいいかわいいマネージャーさんがいるから緊張なんて吹っ飛ぶけどね?」

そう言って秋月先輩は私にウインクを飛ばしてきた。
どんな反応をすればいいのかわからない・・。



「はいはい。くっさいセリフは耳障りだからやめようねー。」



「そうだねー七瀬クン、不安だよねえー?だってこんなかわいいマネージャーさんにいいとこ見せられなかったらアレだもんねえー?」


「・・はー。本当うっさい。」


「うそうそうそ!ごめんごめん!俺、今日の夕飯早めだから早めに帰るわー。じゃーお二人さん、また明日。」


「はい!気を付けて!頑張りましょうね!」

「じゃーな。」

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