紬ぎ、紡がれ、君に恋して。








「そ、そんな堅苦しくなくていいよぉ~。私ね、同中の子がいなくて困ってたんだ!」







女の子が笑う。







「え?あっ、ご、ごめん!わ、私も同中の子がいなくて困ってた、んです。」







小・中学校と持ち上がりだった私はいつも見慣れた友達がいる環境で9年間も育ったからその環境から解放されて新たに友達を作らなければならなくなった今、正直とても困っている。友達づくりってこんなに難しかったっけ。






小1の頃の私は一体どうやって友達を作ったんだろう・・・。










「そうなんだぁ!私、小山内 ゆらめ(オサナイ ユラメ)。ゆらって呼んで!」









「わ、私は鈴宮 紬です、えっと・・・」








「まーまーとりあえず敬語やめよー?じゃあ紬って呼んでいい?」











「あ、うん・・・!よ、よろしくね…!ゆら!」







「ん~ん。こちらこそよろしく~!」












……やった!友達、できた!











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