紬ぎ、紡がれ、君に恋して。

だけど、ある日から俺のツーパターンな学校生活に終わりを告げることになる。



5月の初旬のころ。



いつもの放課後で俺はあいつに出会うことになる。




「おっ、新しいお客さんが2名来たよ。」
黎の声に反応して、フェンスの方に目をやる。


いつものフェンス越しには2・3年のスカートを校則なんて到底気にしていないほどに折り曲げているキラキラ系の女たち・・・の少し離れたところに校則をきちんと守った二人の女の子が見える。


まだ中学生のあどけなさが残っているから、一年生だろうか。





「なんか素朴な感じの子たちが来たね。新鮮味があるわ。」

確かにそれは思う。

ここ1か月はあの2・3年がずっと占領してたからな・・。




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