さよならの前に。
眩しいくらいの君
君と出会ったのはそう。確か高校3年生の春。


転校してきてすぐのことだった。


テニスコートでテニスをする君を見かけた。


同じクラスで誰にでも優しくて明るい茶色の髪に目がぱっちりした彼の名前は松竹梅 佑。


「ねぇねぇ佑くんはどんな子が好きなの?」


私なんて到底近くに行けないしこんな私と話したら相手の印象も悪くなるなる。


そして席替えの日。


心の中で松竹梅くんとは絶対一緒になりませんように。


結果後ろから二列目の右端。


私が恐る恐る言った。
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