さよならの前に。
その頃佑は。


眠れない。


なんだろうこの違和感。


携帯の電池は切れて充電器は見つかんねーし。


「最悪。」


そう言って起き上がり空を見れば嫌なくらいの満天の星。


きっと美蘭はこの星を眺めているかもしれないと思った。


何か落ち着きがないままキッチンへ行き水を一杯飲む。


「充電器探すか。」


決して大きな声ではなく小さな声で呟いた。



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