さよならの前に。
すると彼は眩しいくらいの笑顔で微笑んだ。


たとえその笑顔に偽りがあっても私構わない。


だって私も嘘つきだから。


あるとき空を見て思ったんだ。


あの空のように心も真っ青になりたい。


大好きと言える人に出会ってみたい。


でも無理なんだ。


今はそう思うことで精一杯だった。
< 12 / 125 >

この作品をシェア

pagetop