さよならの前に。
今度は私のそばに松竹梅くんがきて私を抱っこする。


「ちょっと!!!」


そういうと彼は言った。


「大丈夫なんて言わせないよ?」


その言葉に私はおし黙る。


どうして彼の言葉には説得力があるんだろう。


周りから完成と悲鳴が聞こえる。


「あなたが嫌いなの。」


私の言葉は唐突だった。


彼は驚きもせずにただ言う。


「そう。でも俺は好きだよ。」


そういう彼に私は驚いた。


「こんなにひどいこと私言ってるんだよ?」


その言葉に彼は笑っていった。


「そうかもね!でも俺が好きなのは自由だよ?」


そういう彼に私はただわからないようにするだけだった。


心の奥が痛くなったことに私は気づかないふりをした。
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