さよならの前に。
保健室で手当てをしてもらい男子の試合を見に行く。


だって今さっき。


「俺もし西園寺さんが来たらバスケの試合勝つから見にきてよ。」


そういった彼の言葉が忘れられなかった。


いくら嫌いとはいえ失言だったから謝りたい。


嘘偽りのない感情は体が勝手に動いていた。


体育館からコートを見ると松竹梅くんと長谷川くんがシュートをどんどん決めている。


その姿を見ていると横から声がした。


「美蘭!!!!大丈夫?」


そう心配してくれた未真に私は言った。


「大丈夫!それより未真おめでとう!!」


そういうと未真は私に抱きついた。


「ありがとう!美蘭。」


そういって未真は長谷川くんに向かって応援を捧げた。


「陸ーーー!頑張って!!!!」


するとその声に長谷川くんと松竹梅くんがこちらを振り向く。


松竹梅くんは未真の横にいた私に気づき嬉しそうに微笑んだ。
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