さよならの前に。
教室に帰るといつもの3人が私に駆け寄る。


「さっきね!陸が…って美蘭?なんかあった?」


私は勢いよく言った。


「なんでもないよ!」


すると松竹梅くんが私に近づいてきた。


さっきの3人の女子も私と松竹梅くんのやり取りを見ている。


「西園寺さん?」


「松竹梅くんさなんで気づかないかな?迷惑なの。話しかけてこないで。」


大きな声で私はそういった。


本当は違うの。


でもそういうしかない。


未真を守るために。


だからごめん。許してね。
< 28 / 125 >

この作品をシェア

pagetop