さよならの前に。
「なんだよ…それ。」


悲しそうな顔をする松竹梅くん。


それを見て驚きを隠せない顔をしている未真。


そんな未真から私は頬を叩かれた。


パシン!大きな音が響く。


「私たちそんな簡単に終わる関係だったんだ。松竹梅くん美蘭のこと心配してるのに。そんな言い方ないよ!」


私は涙いっぱいに未真に言った。


「ごめんね。ありがとう!」


私はそういうと教室から抜け出した。


例の3人は私のその様子を見て笑っていた。


「どうしてあんなこと…。」


未真は悲しそうにうつむき佑はただ苦笑していた。


その様子を見た男子が美蘭の後を追いかけたことを誰も知らない。
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