さよならの前に。

新しい一歩

次の日席替えをすることになって今度の席は松竹梅くんの斜め後ろになった。


後ろから見る彼の背中は大きくて横顔はキリッとしていた。


こんな顔してたっけ改めて見ると本当に整った顔をしていると思った。


すると彼は私の視線に気づきこちらを振り向く。


私はその目線をそらした。


彼と出会ったことを思い出す。


授業終了のチャイムがなって彼は私のところへ来るけど私は未真のこともあるから彼とは話せない。


そんな時クラスのドアに1人の男子がきた。


「あ！美蘭ちゃん！探したよ！」


そう言って私の前に来た彼はにこやかに微笑む。


そう言って私の手を引いて教室を出る。