さよならの前に。
教室に戻っても私の居場所はない。


するといきなり松竹梅くんは私の手を引いて屋上に連れていった。


「離して!!!!」


「あいつとはどういう関係だよ!?」


その顔からは怒っているのがわかる。


「松竹梅くんには関係ないよね?」


うまく笑えているかな?


もう彼には恋しちゃいけないんだ。


「あー。そうか。もういい。西園寺さんのこと俺も嫌いだよ。」


そういうと彼は屋上からいなくなった。


1人になった時涙が止まらない。


嘘を塗り重ねた私の世界には色はない。
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