さよならの前に。
私はそれから玲との思い出をたくさん作っていった。


「玲早く!!!!」


待ち合わせの場所で彼を待つ。


あれからそんなに日にちは経ってもなくてもいっつも玲はそばにいてくれた。


私の悲しみを埋めるように。


最近、みんなどうしてるかな?


あれから未真とは全然話せていない。


きっと本当のことを話したら怒るから。


知らないことが幸せな時もある。


「美蘭?」


そういう玲に私は微笑むと彼は私の頭を優しく撫でた。
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