さよならの前に。
新幹線のチケットを買っておいて良かったなんて美蘭は笑いながらそのうち俺の横で寝てしまった。


「最高の彼女だと思うよ。」


俺は優しくつぶやいてキスをしようとする。


「松竹梅くん…。」


そう美蘭の口からこぼれた時俺は松竹梅には勝てないことを悟った。


俺はあの場面を見ていた。


それは数週間前にさかのぼる。
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