さよならの前に。
俺は松竹梅と並ぶ。


「お前本当にあの未来って女の子と好きなの?」


松竹梅は軽く俺を睨む。


「何が言いたい?」


「もし美蘭のこと諦めてないんならいつでもかかってこい。」


「は?あいつは俺のこと嫌いなんだぞ!?」


松竹梅は怒りをあらわにしていた。


「本気で美蘭がそう言っていると思うならもうお前にあいつは譲らない。」


「どういう意味だ?」


俺の言葉を聞いて困惑している松竹梅は何も知らないのだと俺は知った。


「お前がこのリレーで俺に勝つことができたら教えてやるよ!」


そういうと松竹梅は笑っていった。


「望むところだね」


リレーのスタートを知らせる合図がなった。
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