【完】キミは夢想花*
「どうも、あちらの者です」
〝あちら〟そう言われて私の中で、繋がった。
彼の...妖の世界の者だと。
でも...
どうして私の元に?
もう、金輪際関わりがないはず。
「蓮様をあちらの世界にご招待したく参りました」
結さんは私の心の中を覗いているかのように、疑問の答えが返ってきた。
そして、脳内で結さんの言葉を繰り返す。
あちら(妖)の世界にご招待...?
「嘘でしょ!?」
私を招待?は?この人は何考えてるの。
けれど、結さんは微笑むだけ。
どうやら、本気らしい。