【完】キミは夢想花*


「ワタクシ共にとって、特殊能力は一種の性格にすぎないのですが」



共ってことは...



「あちらの世界では皆、特殊能力を持って生まれてくるのですよ」



じゃあ、彼もなにか特殊能力を...



「さっ、そうと決まれば今晩お迎えにあがります」



彼のことを考えようとしたが、それは結さんの言葉によって止まった。



「そうと決まればって...なにも決まってないんですが」



私、行くなんて一言も言ってないですよ?



「けれど、あちらの世界気になりますよね?」



「......いやっ...その...」



結さんはニヤリと微笑んでいる。

美しすぎる美貌とその微笑みがミスマッチすぎて...



「では、今晩お迎えにあがります」

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