【完】キミは夢想花*
今度は同じ世界の者同士。
会う日まで──
その言葉には、そんな意味が込められているような気がしたんだ。
私達は、今度こそ互いに背中を向け歩き出した。
寂しいはずなのに、悲しいはずなのに、不思議と涙は出なかった。
いつか……再会した時、私はあの約束を果たしたよ。
そう胸を張って言えるように、私自身も成長しないとと思う。
そして、沢山の土産話を聞かせるんだ。
きっと彼は嫌な顔1つせず、微笑みながら聞いてくれるに違いない。
そのためにも、今を精一杯生きるしかないんだ──