【完】キミは夢想花*
蓮と出会ってからというもの、ボクの人生に色が付き始めた。
それは、赤、青、黄色、緑……様々な色。
今までモノクロの世界に生きていたボクは、初めて色のついたカラフルな世界を見ることが出来たのだ。
色のついた世界は、ボクを魅了した。
生きる意味を少しだけ見いだせたような気がした。
こんな、ちっぽけな妖のボク。
そんなボクを生かしてくれたのは、紛れもなく蓮だ。
彼女はボクに感謝した。
けれどボクも同じように、キミに感謝しているんだよ。
そして……ボクは蓮のことを愛している。
好き。大好き。そんなんじゃ物足りない気持ち。