【完】キミは夢想花*
決して誰もが誇るような過去なんかじゃない。
誰もが羨ましがるような過去でもない。
きっと、私の過去に憧れる人なんて誰一人もいないと思う。
そんな過去だけれど。
私は今、その過去を誇れる自信がある。
だって、今の自分がいるのは紛れもなく、その過去のおかげ。
そう思えるようになったのも、全部椿のおかげなんだよ
本当にありがとう。
もしもこの先出会うことがあるのならば……
その時は私の話を聞いてね。
私の幸せな話を──
私は今日も、小さな幸せを離さないように。
そして、大切な家族に私はありったけの愛を捧ぐ──