【完】キミは夢想花*
学校へ着くと、すでに亜子は来ていた。
「蓮おはよう!!」
朝から亜子はテンションが高い...
それに比べて私は...
「...おはよ」
真逆。
「あれ?蓮ってそんなネックレス付けていたっけ?」
亜子は鋭い。
「あーううん。付けてないよ」
なんとなく気恥しい。
「...彼氏...?」
「違う違う!!そんなんじゃないから!!」
亜子の言葉を全力で否定。
亜子のせいで変な汗かく...
あー暑い暑い。
「へぇーーーー」
私が否定しても、亜子は疑いの目を向け信じていない様子。
「本当に彼氏じゃないんだってば」
椿が私なんかの彼氏なわけがない。
第一、あんな美形の男の人にわたしが釣り合うわけがないじゃない。
「...じゃあ、好きな人?」
えっ...??