【完】キミは夢想花*
「......違う」
と思う。
「なにその間!!!」
うう...痛いところついてくる。
「あ、亜子が急に変な事言うから驚いただけじゃん!」
「なにも私変な事言ってないじゃーん」
亜子は私を見て今度はニヤニヤしている。
「別に、好きとかそういうのじゃないよ。ただ会いたいなーって思うだけであって」
それはただ単に椿と私が少し似たもの同士ってだからで。
そこに恋愛感情はないはずだし。
「蓮」
「なに?」
「...それ、好きってことだよ?」
「は、はい!?!?」
ちょっと意味が分からない。
「好きな人には、無条件で会いたくなるものだよ」
「.........」
まさかのまさかすぎて...
頭が追いつかないんですけど。
「ふふ。そのうち自分でも分かるよ!私蓮のこと応援してるからね!!」
亜子はさっきよりも顔が緩んでる...
「......ありがと...」
「それにしても...そのネックレス綺麗だよね」
「うん...なんの石なんだろう...」
亜子は〝調べてみよ!〟と言い、携帯で検索しだした。