【完】キミは夢想花*
「亜子は?どこか行くの?」
亜子は家族で旅行とか行きそうだなーとか、勝手に考えを巡らせた。
「んー......私も蓮と同じで家でゴロゴロする感じかなー」
「なんか、意外かも」
「なにが??」
「亜子って、家族と旅行とか行きそうだなーって思ったからさ」
家でゴロゴロのんびり過ごすよりも、亜子は家族とキャンプだったり、観光だったり、長い休みを利用して出掛けるようなイメージだったから。
まあ、私の勝手な考えに過ぎないんだけれど。
「あははっ、なにそのイメージ!私、あんまり人混み得意じゃないんだよね...疲れちゃうっていうか」
「確かに夏休みだと、人混みもさらに酷くなってそう...」
「でも、温泉とかならゆっくり出来ていいかもね!」
「そうだね!!」
話しが丁度一区切りした所で、各クラスの順に体育館へ向かうよう校内放送がかかった。
その放送の支持に従い、私達は体育館へ足を運んだ。