【完】キミは夢想花*
大通りに出れば、車が走っていて、人もいた。
「......さっきの出来事が夢みたい」
そんな光景を見れば、先程の出来事が夢だったかのような感覚に陥る。
「......うん」
今夜、亜子は私の家に泊まるよう促した。
2人で家に帰れば、ボロボロの私達を見てお母さんは驚きを隠せずにいた。
でも、何も聞かずに温かいご飯を出してくれた。
その温かさに、私達は号泣しながら食事をし、体を休めた──