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結斗が訪れたのは

「彼」が滞在しているホテル。

部屋のベルを鳴らしたら

彼はあっさりと結斗を招き入れた。


「きっと来てくれると思っタ」


「ジン、なんであんな事した?」


「ハハ、やっぱりユイにはばれてタカ。
そんなの、モウ一度君を此処に呼ぶためダヨ」


「ならあんな真似しなくても
僕個人に連絡を取ればいいだろ?」


「それじゃあ面白くなイ。
ユイ、もう俺が何をしたいか
解ったんだろ?」


「………」


「気付いてるんダロ?
俺の事モ。「リア」の事モ」


「うん、さっきの騒ぎで
ようやく解ったよ。
君が「ネクロマンサー」で
彼女は「死体」なんだって」


「さすがはユイ。
じゃあ僕が君に何を求めてるか…解るでショ?」


黙り込んで俯く結斗に、ジンは言い放った。


「彼女の魂、俺にチョウダイ?」


「な…?」


「持ってんダロ?
リアの魂を俺に…
いや、リアに返してくれないカ?」


ジンの言っている事が

あまりにも土台から外れていて

結斗は思わず返す言葉を失った。


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