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結斗は必死にジンの声を掻き消そうとしたが

ジンは告げた。

その真実を。

結斗は脱力したように手を離した。


「ユイ…嘘でしょ?」


「嘘じゃないヨ。ほら、見て?この反応。
図星を付かれて言い返せないでいるヨ?」


結斗は黙って俯いていた。

その様子をジンはニタニタと見ていた。


「ねぇ…ユイ…?どういうこと…?!」


「…アリア…」


結斗はアリアに近づくと、そっと身体を抱きしめた。


「ユイ…?」


「ごめん」


その言葉と同時に、アリアの生命回路は落とされた。


「アレ?どうして止めちゃうの?
俺の条件呑んでくれるの?」


「いや…これ以上こんな汚い話を聞かせないようにだよ。
僕は君に「リア」を渡す気はない。帰るよ。」


「俺は諦めない。
そしてアリアは自分の意志で俺のところへ来るヨ」


「アリアって、慣れなれしく呼ばないで。
気分悪い」



結斗は眠っているアリアを抱き上げて、部屋を出て行った。
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