とあるレンジャーの休日

 すると吾郎の隣にいる清二郎が「うん」と声に出して頷いた。

「たしかに、雪江は死んだばあさんと一緒で、わりと雑だな。良く言えば大らかだが……」

「俺、細かいか? そこまで口うるさくないだろう?」

 そう訊ねる吾郎に、紫乃と歩は顔を見合わせ、微妙な表情を浮かべる。

「どう思う?」

「それ、俺に答えろって言うの?」

 歩の返答に紫乃が笑うと、吾郎は顔をしかめて歩を睨みつけた。

「いい度胸だ、歩。後で鍛え直してやる」

「えっ! いや、それは勘弁っす」

 多少のアルコールが入った紫乃は、そのやり取りを楽しく笑いながら眺めた。

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