とあるレンジャーの休日
そのセリフになぜかドキッとして、紫乃は戸惑う。
「なんで」
「俺も入るから。今日、昼間汗かいたし、肉焼いた後だし。このままじゃ寝られないよ」
(なんだ……)
紫乃は少しだけ頭を掠めた想像を強制的に隅へ追いやり、気を取り直して立ち上がった。
「じゃあ、先に入るね」
「行ってらっしゃーい」
明るく屈託ない歩の口調にホッとしながら、紫乃は着替えを取りに自室へ向かった。
シャワーを浴びながら、紫乃は今夜のことを、どうしようかと考える。
(さすがにもう添い寝は……出来ないかも)