とあるレンジャーの休日

「皆がそうかは分からない。でも兄貴は言ってた。『戦う理由を持たない奴に、自衛官は無理だ』って。俺も……そんな気がしてる」

 歩はそう言うと、並べて置かれた制服の徽章を見つめ、また自嘲気味に微笑んだ。


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