Des gouttes de larmes 〜涙の雫〜
『おはようございます〜』




『奈々さんおはようございます〜昨日はお疲れ様でした。楽しかったですね』




『香織おはよ〜。お疲れ様でした。めっちゃ楽しかったね。香織はちゃんとお家に帰ったのかな?』




いやらしい目つきで香織を見る。




『奈々さん!朝からやめてください!ちゃんと帰りましたよ!発想がおばさん!』




珍しく香織が照れている。




『可愛い後輩の恋は応援したいのよ』




『私はそんな軽くないし!もうちょっと相手を知らないとそういうのは嫌です』




『うんうん。頑張って。いつでもおばさんが相談に乗ってあげるから。』




偉そうに言ってしまったけど、恋愛相談に乗れるような力量は私にはない。




『奈々さんも、翔君と2人で帰ってたじゃないですか?何もなかったんですか?』




『そんな、あるわけないでしょ』




『でも、奈々さんなら翔君に誘われてたら、ホイホイついていったでしょ?』




『馬鹿にするな!』



そんなやり取りを遠目で見ていた里菜が近づいてきた。




『おはようございます〜。お2人とも口ばっかり動いて、手が動いてないですよ』




あんたにそれは絶対言われたくなかった!




『ごめんごめん。昨日は誘ってくれてほんとありがとう。楽しかった』




『冗談ですよ〜。楽しかったならよかったです〜。奈々先輩にそう言われて光栄です。また合コン一緒に行きましょう〜』




『香織先輩は誠也さん頑張ってくださいねっ』




そう言い残し里菜は自分の持ち場へ戻って行った。




『里菜やつ〜。』




香織は里菜にいじられて少し怒っていた。




香織を見ていると、私も恋したい。




頑張るよ私。
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