Des gouttes de larmes 〜涙の雫〜
一筋の光
あれから、翔君とはちょこちょこメールのやり取りをしている。




話題は今日あった事とか、学生時代の事とか、たいした話題はない。




だけど、そんなちょっとした会話が私の心を癒してくれている気がした。




牡蠣小屋には紀子を誘ったが、紀子は牡蠣はあまり得意ではないらしく、仕方なく里菜を誘った。




牡蠣小屋もいよいよ今週末の日曜日になった。




そんな時だった。




香織と帰りのロッカーで一緒になった。



『お疲れ様です〜。聞きましたよ〜なんか牡蠣小屋行くらしいですね??』



『う、うん。翔君と雄大さんと』




『いいじゃないですか!楽しそう。頑張ってくださいよ♡』




『頑張るって何よ〜!!』




『まぁまぁ♡』




『てか、あんたは誠也君とどうなのよ!?』




『今日ご飯行きますよ?』




さらっと香織は答えた。
確かに今日の香織の私服はいつもより一段とオシャレだ。




『ほぉ〜じゃあ今日お泊りだね♡明日遅刻しないようにね』




『奈々さんじゃないんで遅刻しませんよ!!』




『香織あんたお泊りの方は否定しないんだね♡』




『奈々さんうるさい〜!!!失礼します!』




香織は怒ったように振舞ったが口元は笑っていた。




私も頑張らなくっちゃ。
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