Des gouttes de larmes 〜涙の雫〜
『間も無く〜本船は〜港へと〜到着します』




『おっそろそろ着くみたいだ。楽しかった?』




『料理も美味しかったし、夜景も綺麗だったし、とーっても楽しかった!』




『よかった。俺も楽しかった。
ねぇ、奈々ちゃん。』




すると雄大さんが、そっと私を抱き寄せキスをした。




私の頭の中で何か弾けた。




『絶対幸せにするから。』




耳元でそう囁かれ、私は力が抜けていった。




『ご、ごめん。』




『うぅん。』




雄大さんが照れていたので、私からキスを仕返した。




『仕返し♡』




なんて、いい歳した大人が、高校生カップルみたいなことをして船を降りた。
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