Des gouttes de larmes 〜涙の雫〜
『皆さんここでーす。着きましたー。』




翔君がオシャレなバーを指差す。




またまた、私に似合わないこんなオシャレな店を。




『こんばんは〜西崎さんよろしく〜個室使うね』




『翔いらっしゃい。いつもありがとうね。』




ほぇー。めっちゃかっこいい。ちょっと金髪のツンツンヘア。髭を蓄え、ワイルド系の細マッチョ。白シャツからチラッと覗く色黒の胸がセクシーだ。




『西崎さん適当になんか盛り合わせ作っといて。あと、俺らはワインで、女の子の飲み物はちょっと待ってて。あっ紀子はワインでいいね?』




紀子は決定権がない。




『私もワインがいいなぁ』




香織は大のワイン好きだ。




『里菜もワインがいいです~。』




『じゃあ私もワイン』




『西崎さ〜ん。全員ワインでスパークリングにして〜』




『はいはい。承知いたしました。』




そう言うと西崎さんは、ポンっとコルクを抜き、みんなのグラスに注ぎ始めた。




グラスの中に注がれた金色の泡は綺麗に弾けて飛んでいた。




『二次会も盛り上がって行きましょうー乾杯ー!!』




『乾杯ー!!』




あぁ今日めっちゃ楽しい。
楽しすぎる。
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