ヘタレな貴方と強がりな私


学生の小鳥遊くんから見た東雲紗枝は
綺麗なお姉さん
淡い憧れ、恋心に似た気持ちが生まれていった


「紗枝さんは、俺の気持ちに気がついたんだ。気持ちを知っても、紗枝さんは変わらなかった…いや、余計近づいて来たんだ」


あの人ならやりそうだと思ってしまった
2回しか話したことはないが
ちょっとクセがありそうな、
あの鼻で笑った感じが物語っている


「紗枝さんは俺と二人で会いたいと言ってきたんだ。俺はそれを受け入れた…紗枝さんも俺と同じ気持ちなんじゃないかと期待したから」


二人で過ごす時間は
少しずつ増えていった
もちろん小鳥遊くんの期待も膨らみ
想いが通じたのは
小鳥遊くんが高校3年の夏だった

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