ヘタレな貴方と強がりな私


当たり前だが、両親は大反対
だが、もう手遅れだった
願書は出せない時期にまで迫っていた

小鳥遊くんは反対されることを
初めから分かっていて
美容学校へ願書提出を済ませ
両親に伝える時期を見計らっていたのだ


母親の方は「奏の夢なら応援するわ」と
折れてくれた
だが父親の方はそうは行かず
美容の方へ進むなら家から出て行けと
勘当されてしまったという


行き場がなくなった小鳥遊くんは
迷わず向かったのは東雲紗枝のところだ
東雲紗枝は小鳥遊くんを向かい入れ
二人の短い同居生活が始まった


「紗枝さん、おかえり」


「奏くん、ただいま」


玄関で抱き合い
そして、食事を済ませ
一緒にお風呂に入り
狭いけど同じベッドで愛し合い眠りにつく毎日

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