ヘタレな貴方と強がりな私


食事が終わり
時計を見れば、まだ1時にもなっていない
これでお開きはまだ早いだろう
でも、奈津はどうだろう
そう考えていたら
奈津が公園に行きたいと言い出した

私たちはファミレスをあとにし
3人で近くの公園へと向かった
拓也は子供と歩く習慣がないから
一人で前を歩く


『奈津?おとうさんね、奈津のこと大好きなんだよ。奈津のために手作りの名刺を作ってくれたりして。…奈津はどうかな?』


いつの間にか
何故か拓也の肩を持っていた
拓也が、ではなく
やはり父親が必要なんだと思うのと
今の拓也なら
大丈夫なんじゃないかと思ったからだ


奈津は私の問いに答えはしなかった
多分、どうしていいかわからないのだろう

< 257 / 397 >

この作品をシェア

pagetop