ヘタレな貴方と強がりな私


『それ以来、連絡は取ってないの。もしかしたらお姉ちゃんから連絡が来るかもしれないって思って、番号も変えずにいたけど、未だに連絡なし。両親も諦めたのか連絡が来なくなった』


全てを話すと
小鳥遊くんは、よく頑張ったと
頭を撫でてくれた


『だから、私の両親はいないの』


もし、また会ったら
次は何があるかわからない
自分の親だけど…怖いんだ



「俺さ、二度と両親や兄貴には会わないつもりだった。それでいいって思ってた。でも優奈さんに出会って、両親と兄貴に会って…やっぱり会ってよかった、て思えた」


だから、会いに行こう
俺も一緒に行くから、と
小鳥遊くんは私を抱きしめてくれた

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