ヘタレな貴方と強がりな私


残された私と小鳥遊くん
が、人の流れに自然に前へと進む

何故怒られたかわからず
モヤモヤが晴れないまま駅から出た


「…と、…おい、待てって」


聞きなれた声に振り向くと
不機嫌な顔をした小鳥遊くんがいた
何故、いるの?とビックリしたが
それよりなにより…不機嫌だ


『…なにか?』


「何かじゃないだろ、なんで俺から離れたんだよ」



離れたって…
ただ私は小鳥遊くんの知り合いが来たから
離れただけなのに、それがいけないの?


『そんなに怒らなくても…』


「顔に出すくらいなら、ちゃんと相手に言えばいいだろ?」


その言葉に無意識に唇を噛んでいた

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