ヘタレな貴方と強がりな私



“顔に出てる、悪い癖”



言われなくても、わかってるよ
さんざん言われた



「変な気を回さなくていいんだよ」



“気を使われると、逆に辛い”


言葉が重なる
忘れていた過去
二度と思い出さないと思っていたのに…



『…っ、知ったような事、言わないで』



言うだけ言って私は駆け出した
小鳥遊くんが何に対して怒っていたのか
何故、あんなこと言われなきゃならかいのか
そんなこと、どうでも良くなっていた


ただ、痛いところを突かれ
何も知らないくせに、と逆ギレ状態
何も話してないから知らないのは当然なのに…


けど、今の私は
小鳥遊くんから逃げるしかできなかった


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