1000年後の世界に

「茉莉！柊！」

「悠！梨沙！2人ともほんとにマスターいない…ほんとに何があったの？」

2人とも肩で息をしながら事情を説明してくれた

「俺は部屋で莉緒（悠のマスターの名前）と遊んでいてかなりにお互い夢中になっていたんだと思う。だけどいきなり莉緒が我に返ったようにはっとしたんだ。そしたら莉緒が外へ出たいっていうから外へ出してあげたんだよ。俺のは兎型のやつだから空は飛べないはずなんだ。だけど羽が生えて飛んでいったんだよ。すると、他のマスターも飛んでいくのが見えたんだ。皆混乱してたよ。いきなり飛んでいくんだもん。」

そんなことがあったなんて。

皆のマスターはどっかいったのにどうして私のマスターは飛んでいかなかったのか。

「事情は何となく分かったわ。私はとりあえず役長の所へ行くわ。」

なんとなく行かなくてはならない。そう直感してた。それになにか嫌な予感とこれから起きる不吉な出来事がもう頭の中に浮かんでいた。

出遅れる前に。

「俺達もいくよ。1人より４人の方がいいだろ。」